【必須】実用イタリア語検定試験2級を今度こそ突破【おすすめ参考書】
Italian Language Language Svc. STUDY Teaching Class
実用イタリア語検定試験2級を絶対突破したいけど、どんな参考書を使って勉強したらよいのかわからない人「これまでイタリア語教室や独学で勉強してきて3級まではなんとかクリアできたけど、2級はなかなか受からないな…。検定試験2級合格するためにおすすめの参考書ってどんなものがあるのかな…。2級を突破するための効果的な勉強法ってあるのかな…。」
こういった疑問に答えます。
本記事の内容
- 実用イタリア語検定2級の難易度について解説します。
- 実用イタリア語検定2級突破のために必須の参考書をお教えします。
- 自分に足らないところを分析して効果的に受験対策を立てる方法をお教えします。
この記事を書いている私は、大学でイタリア語を専門に学んだ後、イタリアに通算15年間在住し、これまで約1000件近いイタリア語通訳・翻訳案件をこなしてきたプロのイタリア語通訳です。
国家資格のイタリア語の通訳案内士(通訳ガイド)免許と実用イタリア語検定1級、CILSのC2(最上級レベル)の資格を持っています。
現在ZOOMを使用したイタリア語専門講座Studio Aria Superioreで検定受験対策の専任講師をしています。
1. 実用イタリア語検定2級の難易度について解説します。
まず、実用イタリア語検定試験の2級の難易度とはどうゆうものなのか掘り下げてみたいと思います。
この検定試験を実施している実用イタリア語検定協会の公式サイトには下記のように書かれています。
2級
日常生活や業務上必要なイタリア語を理解し、一般的なイタリア語を読み・書き・聴き・話すことができる。4年制大学のイタリア語専門課程卒業程度の学力を備え、一般的な説明・報告・通訳がある程度できる能力が要求される。
*下記の実用イタリア語検定協会の公式サイトより引用
https://www.iken.gr.jp/outline/index.html#level
4年制大学のイタリア語専門課程卒業程度の学力
「4年制大学のイタリア語専門課程卒業程度の学力を備え、一般的な説明・報告・通訳がある程度できる能力が要求される。」とありますが、求められているレベルがわかったような、わからないような感じがします。
私はまさしく4年制大学のイタリア語専門課程を卒業していますが、もし大学で私と同じクラスであったクラスメイトが当時受験していたら、全員合格していたかと問われると、ちょっとはてなマークがつく感じもします。
大学でイタリア語を専攻しているといっても、学生それぞれ勉強への打ち込み方も違いますし成績も違いますので、一概には言えませんが、ただ中ぐらいの成績で卒業しましたというレベルでは合格はおそらく難しいでしょう。
なぜそんなことが言えるかというと、この2級試験は3級試験までと比べても、格段に難易度が上げられていること、そしてこの2級の本当の難易度を、これまで私が教えてきたSASのイタリア語講座を通して、体感して知っているからです。
3級合格から2級合格までは道のりはわりと長いです。
2級合格者がそれまであまりにも出なかったためなのか、2013年に2級と3級の間に準2級という新しいレベルが追加されました。
この橋渡し的な新レベルの追加も、2級と3級の間に大きなレベルの差があることを証明していると思います。
実際、2級の試験はひっかけ問題や、非常に細かい文法の知識を尋ねる問題も多く、なかなか一筋縄では対応できないレベルです。
逆に考えれば、まさしくここまで深く細かい知識の整理を合格者に求めているため、お金をもらってイタリア語通訳の仕事を始める上では、最低限必ず取得しておくべき資格であると考えています。
2. 実用イタリア語検定2級突破のために必須の参考書をお教えします。
実用イタリア語検定2級突破するのにおすすめもしくは必須と考えている参考書は次の5点です。
まずは、大変著名な坂本鉄男先生が大学院生時代に書かれたという伝説的イタリア語文法のバイブル「現代イタリア語文法」です。
これは今も昔も絶対必携のイタリア語文法書です。基本文法書はこれ一冊でよいでしょう。
1.坂本鉄男 著 現代イタリア文法 (日本語) 単行本 – 2009/12/1
2番目は、その名も「イタリア語検定2級突破」という参考書兼問題集です。
2.三修社 イタリア語検定2級突破 (日本語) 単行本 – 2003/8/1
非常に細かなイタリア語文法の規則や用法が丁寧に解説させているだけでなく、練習問題が単なる練習問題ではなく、非常によく考えられていて、日本人が間違いやすいポイントをひとつ、ひとつきちんと理解できるよう配慮されています。
3番目は「イタリア語検定3級突破」です。
3. 三修社 イタリア語検定3級突破 (日本語) 単行本(ソフトカバー) – 2002/8/1
「えっ?!3級はもう取っているので、これは私には必要ないですよ。」と思われるかもしれませんが、もしまだお持ちでないのであれば、中古本でも構わないので、一冊購入されることを強くお勧めします。
理由は、2番目の2級突破の本の時にも書いたのと同じで、意外と知っているようで知らない、もしくは、わかっているようで答えられないようなあいまいな知識を刷新整理する上で非常に有効です。
ここに書かかれていることをすべて理解し、なおかつ自分で使いこなせていないようであれば、2級の突破は非常に難しいでしょう。
4番目は「イタリア語検定4・5級突破」です。これは既に3級を合格している人であれば絶対購入とまでは言いませんが、3級を受けたことが無くていきなり2級を受験しようとする人は、もしかすると一度目を通しておいた方がよいかもしれません。
イタリア語文法の基礎中の基礎のことが書かれているので、一度すべての練習問題を解いてみて損はありません。
4.三修社 イタリア語検定4・5級突破 単行本 – 2002/8/1
5番目は、イタリア語の同義語・対義語辞典です。今回紹介した書籍の中で唯一イタリア語だけで書かれたものです。
「私は、小学館の伊和中辞典と和伊中辞典を持ってますから、こんなの必要ありません。まして全部イタリア語で書かれているんでしょ?」と思われる方も多いかもしれません。
しかし、はっきり言ってこれから実用イタリア語検定2級を突破して将来は1級も目指そうと考えていらっしゃるなら、ここに紹介したものに限らず、何らかのイタリア語の同義語・対義語辞典の購入は絶対必須です。
なぜなら、2級突破のための語彙力の強化には欠かせないものだからです。
イタリア語の同義語・対義語辞典を一切使わずに2級以上のイタリア語レベルを目指すのは、正直言って無理です。
5. Dizionario dei sinonimi e dei contrari della lingua italiana (イタリア語) ペーパーバック – 2015/5/15 (イタリア語同義語・対義語辞典)
現在はインターネットでDizionario dei Sinonimi e Contrariと検索すればWEB上でも利用できるので、PCやスマホに自分が使いやすそうなものを一つブックマークしておくのも良い方法だと思います。
ちなみに私のおすすめは、Virgiglioのものです。
https://sapere.virgilio.it/parole/sinonimi-e-contrari/
上記の書籍に加えて、実用イタリア語検定試験の過去問題とその解説書が一つになったものが、毎年発行されているので、アマゾンやイタリア語検定協会の公式ホームページから購入できます。
実用イタリア語検定〈2019〉1・2・準2級 問題・解説 単行本 – 2019/8/1
また、協会が新たに導入したe-ラーニングシステムを利用すれば、格安で自分が受験する級だけの過去問題とその解答および解説を入手することができ、コスパが抜群です。
伊検 e-ラーニングの詳細ページは下記のリンクをクリックしてください。
https://www.iken.gr.jp/tool/index.html#lesson
3. 自分に足らないところを分析して効果的に受験対策を立てる方法をお教えします。
語学は辞書があれば黙々と自分で学習することができる学問です。
つまり一人でコツコツ積み重ねていくことによって体得できるものです。
確かに文法上の規則を尋ねる筆記試験はひたすら過去問題集、解答と解説、参考書の参照を繰り返していけばかなり何とかなると思います。
しかし、ヒアリングとスピーキングに大きく関連してくる発音矯正、作文力の鍛錬に必要な作文添削などは、どうしてもネイティブの先生か日本人の先生について少し見てもらう必要が必ずあります。
実際これらの必要を感じるようになってきたということは、文法事項の深い理解と整理がある程度終わったことを意味しています。
実用イタリア語検定試験対策を行っている教室や先生も昔と違ってたくさんいらっしゃるようですので、ご自分に合った先生を見つけられて受験対策のラストスパートに活用してみてください。
私が2010年から教えている上級イタリア語専門講座Studio Aria Superioreでも、現在ZOOMを使用した実用イタリア語検定試験受験対策用のプライベートレッスンを行っています。
ご興味のある方は下記のリンクをご覧ください。
https://www.ariajapan.com/iscrizione
まとめ
これまで実用イタリア語検定2級を突破するために必要な書籍などをご紹介してきました。
イタリア語に限らず、外国語を勉強するのに必要なのはまず辞書です。
小学館 伊和中辞典(第2版)
小学館 和伊中辞典(第2版)
Dizionario dei sinonimi e dei contrari della lingua italiana (イタリア語) ペーパーバック – 2015/5/15 (イタリア語同義語・対義語辞典)
おすすめのイタリア語関連の辞書は下記で解説しています。
≫【一押し】イタリア語のおすすめの辞書をおしえて【紙、電子、アプリ】
辞書に書いてあることをすべて読んで理解して、活用できる力がつけばその外国語の力がほぼついたと言えると思います。
しかし、検定試験を突破しようとするのであれば、過去問題集で敵を知り、細かい文法事項と間違いやすいポイントを整理して教えてくれる文法書や参考書と、最後の総仕上げをしてくれる自分に合った優秀な先生が必要であると思います。
最後にまずは購入必須の3冊を改めて挙げておきます。
1.坂本鉄男 著 現代イタリア文法 (日本語) 単行本 – 2009/12/1
2.三修社 イタリア語検定2級突破 (日本語) 単行本 – 2003/8/1
3. 三修社 イタリア語検定3級突破 (日本語) 単行本(ソフトカバー) – 2002/8/1
皆さんが次回の検定試験でご希望の級を見事突破されることをお祈りしています。
上級イタリア語専門講座
Studio Aria Superiore
専任講師 黒田 直明
https://www.ariajapan.com/iscrizione
記事を最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
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どうぞ宜しくお願い致します。
ZOOMを使用したオンライン個人授業でイタリア語を教えています。もしご興味のある方は下記のリンクをご覧ください。